ウォルサムバキュームのクォーツになります(^_^)タングステン超硬のケースですね。小さい頃憧れの時計でしたね、もっとも機械式の時計でしたが(^_^)子供心に時計内部が真空って、どういう事だろうと不思議に思っていました(^_^)そうなんですよ（笑）バキュームは特殊な処理で時計内部を真空に近い状態まで減圧します。すると、私たちが住んでいる地上は1気圧ですから、常に外圧を受けて、ガラスが外れないという効果が有ります。その為、バキュームにはガラス縁は有りません、僅かに二箇所だけ小さいネジで止まっているガラス止めがあるだけです。このデザインは現在でも使われており、他社ではガラスを接着した上でデザインだけ真似した物もあります。例えばディオールのバギラなどですね(^_^)内部は真空に近い為、部品が劣化するのが著しく少なく、動作も重力の影響を受け難くなっています。もちろんウォルサムの特許ですから、どこもバキューム機構は真似出来ません。しかし（笑）電池交換がメチャ面倒（笑）まずは小さなガラス押さえを外しますが、この状態ではガラスは外れません。時計内部を1気圧にしなければいけませんので、ジョイント式のリューズを外してからエアーを軽く吹き込みます。するとウソみたいにガラスがポロンと外れます。ワンピースケースですから、表からムーブを外します。電池交換のあと同じ手順で組み上げて、最後に専用器具で減圧します。電池交換はうちにお送り下さい(^_^)減圧する為の器具を持っていない時計屋さんが多く、恐らくは皆様の近くの時計屋さんも無いかと思います。小さい頃に「スイスの高級時計、ウォルサムバキュームを視聴者にプレゼント」っていうテレビ番組のフレーズがずっと頭でリフレインしてます（笑）こちらはデッドストック品、1990頃のバキュームです。当時138000円は相当に高い時計だった筈ですね〜(^_^)