カテゴリアンティーク、コレクション武具火縄銃、古式銃状態やや傷や汚れあり（詳細）三八式歩兵銃は、日露戦争後の 1905年(明治38年、皇紀2565年)に日本陸軍が制式採用した小銃です。三十五年式海軍銃と三十年式をベースにして、主任設計には南部麒次郎大尉が担当しました (海外ではアリサカ・ライフルと呼称されることが多いのは、原型となった三十年式歩兵銃の開発者が有坂成章陸軍砲兵大佐であるため)。 機構的には殆ど完成されていた三十年式小銃でしたが、中国大陸での厳しい自然環境の中でいくつかの欠点が見つかり、三十五年式海軍銃の特徴 (遊底覆など) も取り入れて、明治38年に改良型が制式となりました。 部隊配備は日露戦争終戦後の1908年から始められ、約2年ほどで三十年式歩兵銃からの更新を完了されました。 初の実戦投入は第一次世界大戦 (青島の戦いなど) で以来日本軍の主力小銃となり日本の小銃の代名詞ともなり九九式小銃と共に終戦まで使用されました。

本品は20年以上大切に保存してきたコレクションですが残念ながら移転につき手放します。モデルガンではない本物ですが稼働部は溶接固定されており、銃身先端も閉じてるので銃刀法の規制に適応しています。床尾板がカップ型なので、おそらく中期〜後期型仕様と思われますが、詳しくありませんので状態含めて写真にてご判断ください。目立った変形等は見られず概ねしっかりとした状態に保たれています。