ロンジンの傑作キャリバー13ZN 搭載機です。アーカイブ付きです。 　キャリバー13ZNは、フライバック機能を初めて搭載したクロノグラフです。クロノグラフの最高傑作として知られる名機でありながら1936年から10年間という短い期間しか生産されませんでした。その理由は、複雑な造形の頑丈な分厚い部品を細部まで面取りし、実用性と審美性を兼ね備えるために生産コストが膨大となったためでした。それゆえ、オーバースペックとも思える美しさと機能を兼ね備えた希少なムーブメントとなりました。 　希少ゆえに真贋が疑わしい商品もありますが、今回の商品はロンジン社のアーカイブ（時計の履歴情報）を直近（2021年7月29日）に取得しています。 　アーカイブによると1939年に南米チリの代理店に納品されています。1936年から販売が始まったことを考えると初期の製品だと判断できます。南米のマーケットは金の豪華な時計が好まれるため、この時計も美しい18金イエローゴールドのケースに包まれています。 　ケースとムーブメントは同じシリアルナンバー(5718845)です。ムーブメントは細かい部品まで面取りされており、ずっと見ていたくなるロンジンならではの美しいムーブメントです。 　ダイアルは経年変化のため汚れがあります。 　ムーブメントの写真でも分かるようにテンプと“13ZN”の文字の間にはオリジナル文字盤特有の銅色のエト足（ダイアルをムーブメントに固定する支柱）が見えます。アーカイブを取得できたことも含めオリジナル性を強く感じさせるダイアルです（最後の写真）。 　フライバック機構はしっかり機能しており、クロノグラフ秒針のゼロリセットも綺麗に12時に戻ります。 コンディション： 　フライバック機能を含め、クロノグラフの運針、ゼロリセットも正常に機能します。 　ダイアルは経年変化による汚れがあります。エト足は銅色です。 　ケースには擦れや打ち傷があります。 　日差はタイムフラファーでの測定で平置き10秒以内といい状態です。 サイズ： ケースサイズはリューズを含まず34mm径で厚みは14mmです。 ラグは20mmのはめ殺しです（バネ棒ではありません） 付属品： ロンジン社のアーカイブ（履歴情報） ベルトは未使用の他社製品です。 古い時計です。NC、NRでお願いします。 #クロノグラフ #13ZN